プロ野球 カムバック

カムバック

プロ野球の世界では一度大きなけがをしてしまうと、壮絶な病気との戦いや、リハビリなどで一流選手であったといってもその復帰がかなわずに引退となってしまう選手も少なくありません。その中で、プロ野球選手として見事にカムバックを果たした選手について少し見てみます。

最も印象的な選手の一人として元ロッテオリオンズの村田兆治選手があげられます。特徴的なマサカリ投法で活躍していましたが、ひじの故障からなかなか復帰できず、アメリカにわたりスポーツ医学の権威、フランク・ジョーブ博士の執刀で腱の移植手術であるトミージョン手術を受けました。復帰後の1985年には17勝を挙げ見事な復活を見せ、投手としても息の長い選手生活を送り200勝を達成、名球会入りを果たしています。

同じようなけがで、現在の大リーグで活躍するダルビッシュ有投手も見事に復活した選手としてあげられるでしょう。また、ほかにも、けがだけでなく一度調子を落としたり、成績を上げられなかった選手が配置転換などで見事に復活して活躍した選手には、日本プロ野球機構からカムバック賞が授与されています。ただ、近年は受賞の資格のある選手が減り、受賞者がいない年が多くなっています。けがからのカムバックが非常に難しくなっているといえるのかもしれません。