プロ野球における新規参入

新規参入

日本のプロ野球は12球団がベースとなっており、ここに新規参入をするのは極めて困難であり、事実上新規参入は難しい情勢です。それは、プロ野球球団が増えることにより、多くのところで試合が行われている中、1チームだけ試合をしないケースが出るためで、多くの球団はそれを嫌い、奇数チームで戦う時期があったときは一定の勝率より下回ったチームはどこかのチームと合併しなければならないというルールまで課されるなど、奇数チームであることを強く嫌がります。

こうしたことを理由に新たに参入するチームを制限しているのが実情です。新規参入の場合、高いハードルとなるのが30億円の費用です。以前は30億円を支払えば全く返ってこないお金であるため、それがかなりのネックとなりました。しかし、25億円分は一旦預かりとする、いわゆる保証金として残され、10年経過すれば返還されることになります。

残りの5億円は加入手数料や野球振興協力金という形となり、実質的にこれだけの費用を出せるのは大企業に限られているのが現実です。これだけではなく、球場の用意や選手の確保など様々なものが必要になります。そうしたことを考えるといかにハードルが高いかがよくわかります。