プロ野球で最多勝を無敗で

無敗

プロ野球で毎年最多勝のタイトルを獲得する投手はいますが、長いシーズンの中では敗戦投手になることもあります。しかし、無敗で最多勝のタイトルを獲得した投手が一人います。

メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースに在籍している田中将大投手です。最多勝で無敗の記録を作ったのは2013年で、東北楽天ゴールデンイーグルスのエースピッチャーとして活躍していた時代です。WBC日本代表選手として投げ、その後シーズンを迎えますが、疲れを感じさせることなく、安定感抜群でシーズン中勝ち星を挙げていきます。シーズン後半になると田中が投げれば勝つという雰囲気になることで、チームの大きな連敗がなく、楽天初のリーグ優勝を成し遂げました。田中は24勝0敗というプロ野球史上初めての最多勝で無敗の記録を打ち立てました。クライマックスシリーズ、日本シリーズも田中はフル回転の活躍で楽天初の日本一にも輝きました。

楽天がリーグ優勝したときのチーム成績は82勝59敗1引なので、貯金が23です。田中は24勝0敗ですので、24の貯金を作ったことになります。

翌年、田中はポスティングシステムでメジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースに移籍します。その年の楽天のチーム成績は64勝80敗の最下位になり、田中の抜けた穴がいかに大きいかがわかります。